bakumotekingdom’s diary

人生100年モテ時代

君たちはどう生きるか。感想と考察

観た。

ネタバレ有りますので注意。

 

まずは観終わった感想。

これは意見が分かれるなと率直に思った。

見始める前、宮崎駿の最後の作品になるかもという事で、宮崎駿が説教をかます作品か、全く新しい作品かのどちらかだろうなと思ったが、今思えばどっちもだと思う。

ドキュメンタリーもやってないので、私の妄想になるけど感想と考察を述べるね。

 

以下、感想と考察

まず、全体的にジブリ的な要素も盛り沢山だが、神話・童話的な要素もかなり多い様に思えた。

例えば鏡の中のアリスだったり、仏教・キリスト教ギリシャ神話っぽい要素も散見された。

この時点で宮崎駿が影響受けたアニメ・作成してきたジブリ作品の走馬灯の様な映画かと思った。

ここまでは、

成る程ね〜って思いながらポップコーンをむさぼり食っていた。

しかし、神様オジサンが急に登場して私は困惑した。ポップコーンを食う手も止まってしまった。

ずっと

少年=宮崎駿

だと思っていたが、

急に世界を創造する神様オジサンの登場で

神様オジサン=宮崎駿

に観えてきたのだ。

じゃあ少年は宮崎吾朗となるのか、と。

神様オジサンは世界創造の存続を少年に託そうとする。

世界というのは築き上げてきたジブリの世界かと思う。

と言う事は、息子にこれからのジブリを継続させるという意味合いかと思った。

親子継承。成る程ね。

また私はポップコーンを食い始めた。

しかし、世界はあっさりと崩壊してしまう。

あれ…壊しちゃうの…?と戸惑った。

ジブリ終わりなん?

と考えていたら映画は終わっていた。

観終わった後、ずっとモヤモヤしていた。

ポップコーンの容器は空になっていた。

違和感が沢山あった。

例えば、

飯が美味しくなさそう

(飯が美味しそうなアニメ=ジブリなのに!)

演出が怖い

(鳥が脅威)

既存の亜種みたいなキャラクターがジブリっぽくない

(もやしもんかと思った)

EDが米津玄師

(嬉しいけどジブリで米津玄師は意外だった)

 

ジブリだけどジブリっぽくない

これは宮崎駿の最後の尖りなのか?

と考え始めた。

 

私はモヤモヤしたままネットの考察を観に行った。

そして熟読。

あぁ、そういう事か。と思う部分があったので、私の考察含め述べていく。

 

まず、

神様オジサンはアニメの神様で、少年は宮崎駿

誰でもない、アニメという存在の神様。

となると、物語の見え方が変わってくる。

少年は今まで継続されたアニメの世界を崩壊させる(実際は鳩が壊したんだけど)。

所謂、既存のジブリ的な演出だったり世界観の破壊。

じゃあ、この作品は今までの宮崎駿のアニメ的な演出の罪滅ぼしと言う事になるのだろうか。 

 

敢えて今までやっていた事をやらないよ、と。

ジブリ的演出からの解放。

 

これが今回の映画だったのではないか。

なので、この映画はジブリのストーリーを好んでいる人に向けた作品というより、宮崎駿及びアニメーションを愛している人間に刺さる映画なんじゃないかと。

 

そりゃ意見が分かれるわ。

なので、タイトルも僕達一般ジブリファンに向けてというよりかは、宮崎駿含めアニメーターに向けてのどう生きるか

という問いって事なのかしら。

 

久しぶりに映画を観て考えさせられたなって思った。こんなに考えたのはエヴァQ以来である。

思ったことをバッーと書いてしまったので、何言ってるんだこいつ、となるかも知れんが、私はスッキリしました。

 

まだ気になる点は沢山あるので深掘りしていこうと思う。

 

アデュー。


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